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当院のスタッフが、医院からのお知らせや日々のできごと、
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  • ザ・クインテッセンス 2017年7月号

    学会・メディアの活動

    この度
    歯科医療従事者向けの月刊誌
    ザ・クインテッセンス
    2017年7月号の巻頭で
    スマホ連動企画の執筆をさせて頂きました。

    今回のタイトルは
    バイオセラミック材料を用いた根尖封鎖
    というタイトルで、
    根管治療に使用する
    バイオセラミック材料に関する
    臨床の動画を紹介させて頂きました。
    最近では、スマホの普及により
    このようなスマホで
    臨床の動画を配信することも
    可能になって便利な世の中だと実感します。
    雑誌の紙面だけだと、
    なかなか読むのが面倒だったりするので、
    いい企画だと思い、
    今回執筆させて頂きました。

    バイオセラミック材料とは
    MTAセメントと言われる材料に代表される
    根管治療に使用する材料で、
    その用途は色々とあります。
    欧米ではこの材料が開発されて20年以上の
    年月が既に経過していますし、
    色々な論文が出ており
    非常に成績のよいことはわかっているのですが、
    日本では残念ながら
    保険適用の範囲が非常に限定されており、
    使用することが困難であるのが
    現状です。
    このMTAセメントの後発材料とでも言うべき
    材料を現在使用しておりますが、
    MTAセメントで1番の問題であった
    操作性が悪いというところを
    新しい後発材料は払拭し、
    その上臨床成績もMTAセメントを変わりない、
    いや、もしかすれば
    その上をいくかもしれないという
    材料がこの数年欧米で開発されました。

    私が丁度
    ペンシルバニア大学の留学プログラム中に
    大学で使用され始め、
    現在ではMTAセメントにかわり
    ペンシルバニア大学では後発材料を使用しているようです。

    根管治療において
    このような材料を使用することが
    重要であるかといえば、
    必ずしも重要であるとは言えません。
    材料が治しているわけではなく、
    本来の目的である
    根管の中の無菌化が重要であるのです。

    残念ながら
    がんの治療と一緒で
    すべてのガンに効く抗がん剤がないのと同じで、
    このバイオセラミック材料が
    魔法の薬というわけではありませんが、
    根管治療の成功率があがったことは
    間違いありません。

    TQ07_H1

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