当院のスタッフが、医院からのお知らせや日々のできごと、
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歯科医療の総合誌
ザ・クインテッセンス
2016年2月号に
「これは歯内療法の革命か?
バイオセラミック材料の現在」
というタイトルで、
巻頭の特集で執筆をさせて頂きました。
内容は
歯内療法(根管治療)で使用する
MTAというセメントに代表される
バイオセラミック材料に関してですが、
このバイオセラミック材料もこの数年で、
新たな材料の開発および臨床応用がされており、
この新しい材料についての解説をさせて頂きました。
MTAという材料は欧米では
既に20年以上前から臨床応用されている材料で、
根管治療時の
偶発的な穿孔(本来の根管とは違う場所に穴があいてしまう)
の封鎖などで非常に良好な成績を収めている材料です。
しかしながら我が国では薬事法の関係で、
穿孔封鎖には保険診療では使用することが出来ません。
このMTAは使用後に
歯の変色を起こすという欠点があるのですが、
これを払拭する新しい材料が最近開発されました。
今回、この材料に関する解説を執筆させて頂きましたが、
根管治療で重要なのは
材料ではなく、
根管治療を行うことになった原因を排除することです。
根管治療の場合には
根管内にいる細菌によって起こる感染症なので、
この細菌を取り除くことが重要であると思います。